キャリアデザインとは何かを考えてみよう
自分のはたらき方について考えるとき、よく耳にする「キャリア」や「キャリアデザイン」という言葉。しかし、そもそも「キャリア」とは何を指しているのか、なぜ「キャリアデザイン」する必要があるのか、明確に答えられますか。「キャリアデザイン」をしっかり理解するために、ここではその意味から整理しておきましょう。
そもそもキャリアデザインとは?
「キャリア」とは自分が歩んできた道、今・現在、これから進もうとしている道、各々を明確にすることです。「デザイン」とは創造する、設計するという意味。つまり2つを合わせた「キャリアデザイン」は、過去や今を参考に、5年後、10年後の自分の人生を思い描き、それをよりよい形で実現していくということです。
5年後、10年後の自分?そんなことわからないし、想像もできない!
確かに未来は誰にもわかりません。しかし夢やビジョンを持つことは大切です。例えば、大きな砂漠を進まなければいけない時、遙か遠くにオアシスが見えたら、勇気をもって一歩踏みだせますよね。漠然とでもいいから何か目標があれば、人は立ち止まらずに踏み出すことができます。踏み出して歩きながら、曲がり角や分かれ道(節目)で進む道を選びとる、それこそがデザインするということです。最初の節目を「就職」とすれば、最後の節目は「退職」、その間に「昇進」「転職」「独立」、さらに「結婚」や「出産」も節目となるかもしれません。
年齢やステージ別にワーク(仕事)とライフ(生活)の予測をたてましょう。もちろん予測ですから途中で変わってもかまいません。なりたい将来を常に視野に入れて設計しておくことが大事なのです。何のデザインもなければ、そのまま進むべきか、変更すべきかも、検証できないですからね。もちろんたてっぱなしではなく、その時々の状況に合わせて調整する必要があります。時代背景や環境によって、ニーズや評価が変わってくるからです。自分がどのような仕事を通じて、どのような経験を積み、どうなりたいかを考えると同時に、今、どんな状況や環境ではたらいているのかということも照らし合わせ、自分の未来をプランニングする...それがキャリアデザインです。
キャリアデザインする上で意識したいこと
- ●自分は何が得意か
- ●自分は何をやりたいのか
- ●何をやっている自分に価値が感じられるか
- ●明るく、楽しく、行動する
- ●いきいきした社会人に沢山会おう
- ●社外にも目を向けよう
●はキャリアをデザインするうえで選ぶ指針となること。そして●はこれからの仕事人生(キャリア)を積極的に楽しむコツです。
「キャリア」は頭で考えるものではなく、経験して身につけていくものです。実際にはたらいて、多くの人と出会い、培ったものを、未来へつなげていく。日々の小さな一歩の積み重ねが大きなキャリアになるのです。あせらず、確実に、楽しく、あなたらしいキャリアを作る一歩を踏み出しましょう。