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女性管理職になることへの不安。40代ならではのキャリアデザインを考える。

2014.03.18

40代の「キャリアデザイン」お悩み相談室

Q

「見本となる女性の先輩がいない。
女性管理職には何が必要か?」

(メーカー商品企画・43歳)

会社勤めの43歳、先日、上司よりマネージャー昇進の打診がありました。定年まで今の仕事は続けたいし、キャリアアップのためにチャレンジしてみたい。しかし管理職は大変そうだし、自分に務まるだろうかという不安も。重責を負って苦労するぐらいなら、昇進せず自分の仕事に専念している方がいいのかもという思いもあります。管理職になるために必要な能力を身につけて、自信をもちたいのですが、社内に女性先輩もおらず、何をどうすればいいのかもわかりません。

A

管理職経験はキャリアアップに有利。
悩みや問題解決にはスクールや社外交流も利用したい

ずっと同じ職場で働き、キャリアアップを考えておられるのならば、大変そうだからというイメージだけで、管理職の打診を断るのはもったいないと思います。何が大変なのか、引き受けるとワークライフバランスがどう変わるのか。不安に思っていることを上司にしっかり確認してみてはいかがでしょうか。

管理職になってもすべてをひとりで背負うわけではありません。上司や部下と協力しながら仕事を進めるのが、今後管理職となったあなたの役割になると思います。部下の意見をまとめたり、やる気をださせたり、発揮できていない力を引き出してあげたりする、"マネジメント力"も求められます。女性ならではのきめ細かさで周りをフォローし、相手を尊重しながら自分の意見もきちんと言えるコミュニケーションを心がけてください。

自分の仕事だけに専念している方が...という思いも、実は管理職になってからの方が自分の得意分野に集中できるようになるという意見も少なくありません。管理職になれば、仕事を他の人に分配し、裁量的な働き方ができるからです。

どうしても管理能力に不安があるならば、ビジネススクールなどで学ぶのも一つの手です。スクールのメリットのひとつは、多彩な業種ではたらく人と出会えることです。社内に女性管理職のロールモデルがいなくても、スクールでステキなお手本に出会うこともあります。それによってあなたのなりたい管理職像がよりはっきりしてくるかもしれません。社外に幅広く人脈をつくり、賢く利用して情報を集めましょう。

またスクール以外にも、人脈をつくる機会はたくさんあります。朝の出勤前に習い事やレクリエーションを楽しめる"朝活"、ランチタイムを有効活用した"ランチケーション"などが今、盛り上がっています。ビジネススキルを上げる勉強系からオン・オフの気分を切り替えられるおけいこ系、美容系、スポーツ系など、朝食やランチを食べながらの講座が目白押し。仕事で忙しいために時間を有効利用する、アナタのような女性管理職候補と出会うかもしれませんよ。

一般的なリーダー像にとらわれず、自分らしいやり方を見つけて、新しい女性管理職を目指してみてはいかがでしょう。また万が一、今の職場をやめることになっても、管理職を経験していれば転職市場での市場価値が高まります。「管理職になってみないか」と言われるのは、あなたがそれだけの力を持っていると認められた証拠。将来を見据えて積極的に手を上げてみられてはいかがでしょうか。覚悟を持って臨めば、さらに輝く人生の転機にもなると思いますよ。

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