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【行政書士×資格】官公署への提出書類作成の専門家。法律専門職の入門資格。

2014.11.26

【行政書士×資格】官公署への提出書類作成の専門家。法律専門職の入門資格。

行政書士とは?

行政書士

行政書士とは、国家資格である行政書士資格を取得し、官公庁や役所、警察署等に提出する許認可等の申請書類の作成、手続き代理、遺言書や契約書などの書類を作成する専門家です。行政へ提出する書類は担当官庁・役所毎に書式や記入箇所が違い、完璧なものを作成するには経験と知識が必要です。現在の行政書士は、依頼された書類作成を行う代書的な業務を遂行するだけではなく、複雑多様な許認可手続・書類作成のコンサルタントという性質が強いです。

行政書士の仕事内容

行政書士

行政書士の主な業務には、(1)書類作成及び相談業務、(2)書類提出代理業務、(3)聴聞代理業務、(4)不服申立代理業務があります。
(1)の書類作成及び相談業務とは、役所や警察署などの「官公署」に提出する書類やその他権利義務等に関する書類の作成及びその相談業務です。
(2)の書類提出業務とは、行政書士が依頼人から作成を依頼された書類を代理人として提出する業務です。
(3)の聴聞代理業務とは、許認可取消の際に行われる意見陳述の場(聴聞手続き)に代理人として参加、意見を述べること、(4)の不服申立代理業務とは、行政不服申立手続きについて代理し、その手続きについて官公署に提出する書類を作成することです。(法改正後2015年4月1日から施行)
行政書士の仕事の特徴として、「垣根がない」ことが挙げられます。例えば、弁護士なら裁判に関すること、司法書士なら登記に関することのスペシャリストとして、当然ですが書類作成についてはその分野の範疇のみでしか行いません。一方、行政書士はその名の通り行政に関する書類作成なら大抵のものを扱うことができるので、他の士業と共に事務所を運営し、ワンストップでサービスを提供する場合が多いです。法律関連の士業で将来生計を立てるつもりで、まずは行政書士資格を取得し、経験を積みステップアップしていく例も多く見られます。

行政書士の資格をとる

行政書士になるには、国家試験である行政書士試験に合格する、あるいは、弁護士、弁理士、公認会計士、税理士となる資格を有していなければなりません。ここでは行政書士試験について説明します。

Way1:行政書士試験

行政書士資格を持っていると、司法書士試験や宅地建物取引士試験、社会保険労務士試験や弁理士試験と試験内容が一部重複していたり科目免除等があり、有利に働くと言われています。法律関連士業を目指す人にとって入門的な位置にある、それが行政書士試験です。

●受験費用
7,000円+事務手数料270円
●受験内容

行政書士試験は筆記試験です。行政書士の業務に関し必要な法令等(択一式と記述式46題)と、行政書士の業務に関連する一般的な知識(択一式14題)の2科目が出題されます。

  1. 政書士の業務に関し必要な法令等(46題)
    憲法、民法、行政法(行政法の一般的な法理論、行政手続法、行政不服審査法、行政事件訴訟法、国家賠償法、地方自治法を中心とする)、商法(会社法)、基礎法学
    ※平成26年4月1日現在施行されている法令に関して出題されます。
  2. 行政書士の業務に関連する一般知識等(14題)
    政治・経済・社会、情報通信・個人情報保護、文章理解
合格基準は、
  1. 行政書士の業務に関し必要な法令等科目の得点が、満点の50パーセント以上である者
  2. 行政書士の業務に関連する一般知識等科目の得点が、満点の40パーセント以上である者
  3. 試験全体の得点が、満点の60パーセント以上である者
です。

試験日程は、一般財団法人行政書士試験研究センターが定める日の午後1時~4時まで。
(平成26年度は11月9日(日))

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