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あなたに必要な資格は?パソコン資格ランキング vol.3-ネットワーク編-

2014.09.29

もはや社会人の常識!?
仕事別に考えるパソコン資格ランキング vol.3

パソコン資格、何が人気?
第1回2回に引き続き、パソコン(以下PC)スキルに関連するPC資格をランキング形式で紹介します。最終回は【ネットワーク系】の資格についてです。個々のコンピュータをネットワーク機器に結び、情報をやりとりするネットワークをつくりあげる技術者であるネットワークエンジニアは、IT関連で最も注目度の高い仕事と言われています。就職や転職に有利なパソコン資格を取得しようと考えている人は、ぜひランキングを参考にしてくださいね。

ネットワーク系のスキルを持つ人は人手不足

ネットワークエンジニアは毎年人手不足と言われており、IT関連では特に需要が伸びている職種です。インターネットの活用が企業の常識となっている現在、IT業界のみならず、一般企業からの求人も急増中。コンピュータや家電関連、スマートフォン関連業界ほか、大手企業のシステム部門、放送・通信業界、官庁、各種教育関連機関など、ネットワークを使うビジネスシーンのすべてが活躍の舞台となります。派遣・正社員問わずにニーズが高いのが特徴で、それ相応のネットワーク技術力を保持していれば、派遣社員としても、"設計"や"運用"など、本当にやりたい仕事を選びやすいというメリットがあります。

ネットワーク業界に必携の資格とは?

やはり人気が高いのは国家資格です。特定ベンダー(企業・メーカー)に依存しない幅広い一般理論をベースとしているため、製品の浮き沈みに左右されず、比較的、長期にわたって有効な知識といえます。一方のベンダー資格は、特定ベンダー製品の詳細機能や運用、活用方法のスキルが問われ、現場での即戦力を証明する資格として年々注目度が上がっています。

ネットワーク系職種に有利な資格ベスト3

  1. 1位ネットワークスペシャリスト(国家資格)
  2. 2位CCNA(ベンダー資格)
  3. 3位LPIC(ベンダーニュートラル資格)

資格ランキング1位は国家資格の「ネットワークスペシャリスト」。ネットワーク技術の基礎力を証明できるほか、国家資格に対する信用や評価が高い企業のなかには一時的に資格手当を設けているところもあり、間違いなく取得しておいた方が良い資格です。ベンダー資格のなかでは、シスコシステムズの認定資格「CCNA」が有名。ベンダー資格は使う製品が別のベンダーに変われば、その効力も失われます。だからこそ、トップシェアを持つネットワーク機器最大手、シスコ社製品の資格「CCNA」が業界で最も評価される資格となっています。またベンダー資格が特定製品の技術力を認定する資格であるのに対し、ベンダーニュートラル資格は製品に関係なく利用される汎用的かつ普遍性の高い技術についての技術力を認定する資格として、近年注目を集めています。なかでもLinuxの認定資格「LPIC」は、「今後取得を目指す資格」として常に上位ランキングされる人気の資格です。

知名度・信頼性が抜群に高い国家資格の「ネットワークスペシャリスト」が圧倒的人気です。ベンダー資格より汎用的で幅広い基礎知識が得られること、企業によっては資格手当をもらえるという利点があり、取得しておいて損はない資格と言えるでしょう。ネットワークエンジニアとしては大規模プロジェクトをまわしていく、設計~要件定義のような仕事を目指す人が多いと思います。監視、運用、構築、と徐々にステップアップして、プロジェクトマネージャへのキャリアパスを描いている人にとって、国家資格で問われる論理的な思考力や国語力は、管理職としてビジネスを円滑に進めていく上で必要不可欠な能力といえます。
ランキング2位の「CCNA」は、ネットワークの現場で働く技術者や管理者にとって最も有名な資格試験。仕事に必要なコマンドの意味やネットワーク機器における最適な設定方法の考え方など、ネットワーク全般の基礎知識を身につけたい人にとっての登竜門的資格となっています。また約180カ国で展開されている国際資格なので、日本で、世界で、グローバルに活躍したい人とって大きなアピールポイントになります。
ランキング3位、Linux全般の試験である「LPIC」はシスコ社製品に特化した試験「CCNA」と比べると汎用性があり、製品メーカーや配布元企業に全く依存せず、常に中立公正な立場で、Linux技術力を評価するのが特徴。ITエンジニアに必要なスキルはベンダー製品系の技術からLinux、XML、UMLなどのオープンな技術へと変化してきている背景もあり、早く現場で働きたい人には必須資格と言えるでしょう。

注目を集めるネットワーク系民間資格について

【CCNA】は、シスコシステムズのルーターを扱う業務を行っている人ならば必ず、取得をすすめられる資格です。「ルーティング&スイッチング」「ボイス」「ネットワークセキュリティ」など7つの分野があり、キャリア構築を目指す人に格好のスタートとなる「エントリー」、ネットワーキング認定資格の基礎レベル「アソシエイト」、中級レベル「プロフェッショナル」、上級レベル「エキスパート」、最高水準レベル「アーキテクト」という5つの認定レベルで構成。さらに上位資格として【CCNP】もあり、それぞれの職務分担や業界にとって適切な認定試験を受けることができます。
【LPIC】は、Webサーバーや企業内の基幹サーバーとして急速にシェアを伸ばしているOS「Linux」の技術力を証明する資格で、多くの企業、教育機関、公的機関にて取得推奨資格に採用されています。政府や自治体が推進している"e-ジャパン構想"の基幹システムとしてLinuxが採用されたことも影響し、世界で50万人以上が受験、認定者は14万人以上、今後も資格取得を目指す人は増加傾向にあると言われています。LPICには3段階のレベルがあり、順次ステップアップしていく構成。サーバーの構築、運用・保守のスキルを認定する「レベル1」は、Linuxユーザーを含む全てのITプロフェショナルを対象とし、Linux の概念や基礎的な操作を幅広く問われます。「レベル2」は上記に加え、システム管理者やシステム構築者、プログラム開発者も対象とし、サーバー構築・ネットワーク管理を中心とした出題範囲となっています。「レベル3」はシニアレベルのLinux技術者を認定。CoreとSpecialtyの2段階に分かれ、Linuxを使ったシステム構築において最高レベルの技術力を持つ専門家の証明資格となります。
以上のように、この2資格は近年、人気が高く、資格取得者数も急増しているため、上位の資格でなければ評価基準が上がらないという現実問題があります。ですから、【CCNA】でも【LPIC】でも、できるだけ、その資格の最上位のレベルを取得している方が転職やキャリアアップには有利になります。

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