キャリアプランの具体的な書き方とは?
人生を自分らしく作り上げていくために、「キャリアデザイン」を描くことが重要と「キャリアデザインとは?」で述べました。 といっても、いったい何からどのように描いていけばよいかわからない人のために、ここでは10年先の「長期的展望」と、その中間の通過点、5年先の「短期的展望」の組み立て方をみていきましょう。
長期的キャリアプランの書き方
経済環境が急速に変化する現代、予測できる未来はせいぜい10年くらいですよね。だからまずは「10年後の自分」を思い浮かべることから始めましょう。10年後、あなたはどんな会社・組織でどんな仕事に携わっていたいのか、どんな役割を果たしていたいのか、あわせてそのとき、何処で誰とどんな生活を送っていたいか。結婚しているのか、子どもはいるのか、どんな生活水準で、平日・週末はどのように過ごしたい...など、職業人生にかかわる願望とライフスタイルを具体的に思い描いていくことで、キャリアデザインにとりかかりやすくなります。
次に「10年後の自分」を実現するためには何をすればいいのか。必要なスキルや知識、人脈、資金など。そして、それらを得る方法を考えます。
「10年後の自分」を思い浮かべる際、本当はこうなりたいけど、きっと無理...と最初から限界を決めてしまわないように注意しましょう。現実を見ることも大切ですが、やる前から自分の可能性を狭めるのはもったいないですね。「長期的キャリアプラン」では実現出来るか出来ないかということよりも、本当になりたい自分像を追求することがポイントとなってきます。
短期的キャリアプランの書き方
「短期的キャリアプラン」は「長期的キャリアプラン」と照合しながら、何歳までにこれを実現したいなど、より具体的な目標を設定します。仕事の願望ならば、なりたい職種や部署、地位など。非現実的なプランではなく、頑張れば実現できる内容にしましょう。
次に目標の実現に必要なスキルや資格、経歴を身につけるための行動を考えます。例えば、「ビジネスで役立つ英会話を30歳までに身につけたいから、27歳から英会話スクールに通おう」「現在TOEICのスコアが500点なので700点とれるよう、寝る前の1時間、ヒアリング用CDを聞こう」など、できるだけ具体的に決めます。そうして小さな目標を設定&日々実行して、目標達成を目指します。
ただし「目標」に至る道はいくつもあるということを覚えておいてください。自分に合わない方法なら無理をせず、他の道を探せばいいのです。そのためにも日ごろから色々な人と交流し、情報収集しておきましょう。そうすれば、その時点でのベストな見直し・修正が可能になります。
未来に対して出来ることは「今」からの努力しかありません。これから自分が何を頑張るかによって、未来が輝くかどうか決まってくるのです。