【Webディレクター×資格】Web制作の司令塔。Webページのグランドデザインを描き、一連の制作に携わる。
Webディレクターとは?
その名の通り、Webサイトの制作ディレクション(指揮・監督)をする仕事です。
制作の進行・監督者であり、制作スタッフに指示を行い制作物の内容や品質、納期をマネジメントします。
Web制作の現場では、Webデザイナーを筆頭にWebプログラマー、HTMLコーダー、Webライターなど様々なスタッフが関わります。彼らの力を結集し、形にしていくことはもちろん、マーケティングの知識やSEO対策等を駆使してWebがどのように使われるのが良いかと言った提案等も行います。
Webのグランドデザインを描き、構築する。それがWebディレクターの役目です。
Webディレクターの仕事内容
Webディレクターの仕事は、前述のとおり、Webサイトの制作ディレクション(指揮・監督)ですが、Webサイトが企業のマーケティング・広報・販促等重要な役割を担っている現在、制作段階においてそうした経営戦略をサイトに具体的に落とし込み、反映させていくのがWebディレクターの本質的な役割と言えます。
具体的な仕事内容としては、①閲覧者が見やすく使いやすいWebサイトのユーザビリティの設計、②サイトへ閲覧者を誘導するためのSEO・SEM対策、③経営判断に生かすためのデータを集積・分析するアクセス解析、④デザイン・テキストなどのWebコンテンツのフレームワーク、グランドデザインの構築、⑤デザイン・テキスト等コンテンツ制作の指揮・監督、⑥以上一連のWebサイト制作の進行からWebサイト公開後のアフターフォローまでを含めたスケジュール管理及びクライアントフォロー等になります。
Web技術に関する知識はもちろんのこと、マーケティングの知識や営業センス、コミュニケーション能力やリーダーシップ等も必要とされる仕事です。
Webディレクターの資格をとる
Webディレクターになるための必須資格はありませんが、業務を遂行するために必要な知識をフォローするための資格取得をお勧めします。
Web検と呼ばれるWebディレクター試験(社団法人全日本能率連盟登録資格Web検定 Webディレクター)は、プロジェクトを成功に導くためのスキルを問う試験として認知されています。その他、分析力を鍛えられるWebアナリスト検定、Yahoo!プロモーション広告プロフェッショナル認定、またはGoogle AdWords認定資格等があります。
Way1:Webディレクター試験
Web制作の工程管理はもちろん、要件を導き出すための現状分析、プロジェクト企画、サイト全体の情報構造設計、集客施策立案から実施まで、幅広い専門知識を問う実践的な内容となっています。
Webディレクション業務において、指標となる規格や仕様となるべく設立された試験です。
- ●受験費用...16,000円+税
- ●受験内容...試験時間90分(試験終了時アンケート回答時間含む)
CBT方式(Computer Based Testing=コンピュータ画面に表示される問題に、解答を選択する試験方式)で行われます。
出題範囲は、インターネットビジネス、プロジェクトマネジメント、Webサイトの企画、設計、集客施策等です。公式テキストがあります。
正解率70%以上で合格です。
Way2:JWSDA Webアナリスト検定
JWSDA Webアナリスト検定は、Webサイト訪問者のデータを基にした分析や改善提案など、Webサイトで成果を出すための実務・実践スキル取得を目指しています。
Webアナリストとして基礎的な知識が体系的に身につくWebアナリスト・ベーシック取得後は、Webアナリスト・アドバンス、Webアナリスト・スペシャリストの高位取得も目指すことができます。
- ●受験費用
- Webアナリスト・ベーシック 講義+テキスト+試験=25,920円(税込)
(検定試験費用のみ=10,800円(税込))
試験は70問で80分。合格基準は、各カテゴリーで40%以上、かつトータル75%以上です。 - ●受験内容
- JWSDA主催のWebアナリスト・ベーシック講座の内容が試験内容になります。具体的には、Web解析の基礎、集計方法、マーケティングリサーチといった従来のWeb解析の知識プラス、デジタルマーケティング概論等です。
Way3:Yahoo!プロモーション広告プロフェッショナル認定、
またはGoogle AdWords認定資格
Yahoo!ページでの広告やスポンサードサーチ(キーワード検索した際上位に表示されサイト閲覧の機会を向上させるテキスト広告)の運用やコンサルティング、広告販売に関わる人を対象にしているのが、Yahoo!プロモーション広告プロフェッショナル認定です。また、Google AdWords認定資格は、Google認定パートナーになるための必要な要件のひとつで、Google認定パートナーになると、Googleの広告(Google AdWords)の正規代理店やマーケティングのプロとしてクライアントにアピールができます。
もともとは、Googleが提供しているAdWordsを取り扱う広告代理店向けのトレーニングプログラムで、Web広告を扱うマーケティングを考えるなら必要な知識を身につけることができます。